うつ日記、6年前

10月1日、晴れ。


今日もうつ。

今日は、創立記念日で仕事が休みだった。ドンキホーテに行くと、消費税が上がるということで休みだった。午後から、病院にCT検査を受けに行く。


2013年の今頃、僕は甲状腺がんの手術で入院していた。10時間にも及ぶ手術で、2ヶ月半の入院。当時は気管切開をしていて、声帯の神経が麻痺していたので、ほとんど声が出なかった。甲状腺がんの中でも悪性度が高く、極めて再発、転移の可能性が高いと言われた。10年生存率は60%だった。声帯の神経も、半年経って声帯が動かなければ、一生気管切開をしたままで、声に障害が残ると言われた。


退院は、なんの運命の悪戯か、父親の危篤の知らせを聞いて、無理矢理退院させてもらった。退院した2週間後に父は還らぬ人となった。不思議と涙はまったく出なかった。


退院した時、周りの世界がキラキラして見えたのを覚えている。青い空、風の匂い、木々のざわめく音。生きているということを実感した。生きてさえいればそれでいい、できれば、声帯も元に戻って欲しいと願った。


僕の声帯は、動くことはなかった。せめて気管切開だけでも閉じたくて、情報を集めた。ネットで調べた耳鼻咽喉科にメールして、丁寧に相談にのってくれる先生もいた。そして、関西で唯一、声門開大術という気管切開を閉じる先生がいる大阪病院の存在を知った。2回失敗して、3回目の手術でようやく成功し、僕は念願の気管切開閉鎖に成功した。わずか1年の間に、僕は全身麻酔を5回も経験した。


6年経って、おかげさまで再発も転移もない。声もだいぶ出るようになった。当時、生きてさえいればと思っていたのに、今はもっと幸せになりたいと願っている。人間は欲深いなぁ。


今日のCT検査は12540円もかかった。相変わらず、病人や障害者に厳しい社会だ。この医療費に軽減税率は適用されているのだろうか。


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