罪人(つみびと)

こんなに悲しい物語があるだろうか。


2010年、大阪のマンションに当時3歳と1歳の子どもを置き去りにし、餓死させた大阪二児置き去り死事件に着想を得て書かれた山田詠美の小説。


物語は被疑者である蓮音、蓮音の母である琴音、蓮音の息子、桃太の視点で進められる。


DV、レイプ、性的虐待・・・。

思わず目を逸らしたくなるような被疑者と被疑者を取り巻く運命の悲しい過去と運命。


当時、鬼母と叩かれた蓮音が罪を犯すまでの過程に、同情すら覚えてしまう。


ただ、幸せを望んでいるだけなのに。


ただ、頑張っているだけなのに。


どこまでがノンフィクションでどこからがフィクションなのかわからないが、実際にこうだったのではないか?と思わせる。


誰もが等しく幸せになることができないこの世界。

罪を償った彼女に幸せが訪れることはあるのだろうか。




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