僕の居場所

先日、息子とサッカーの日本代表戦をテレビで見ていた。小学校からサッカーをしている息子とテレビでサッカー観戦をするのがささやかな楽しみである。それほど退屈な試合という訳ではなかったが、後半に入って睡魔に襲われた。思わずコクリとしてしまった僕を息子に起こされる。息子は明らかに苛立っていた。息子の苛立ちの原因は、僕のいびきである。相当うるさいようで、息子はテレビを見ている時、勉強している時に僕のいびきに邪魔をされるのが、かなりストレスになっているとのことだった。何度も注意しているのに、なぜ聞いてくれないのか?、なぜ、自分の悪いところを直そうとしないのか?そんな父親に対して、息子が反感を持つのも仕方なかった。僕も寝たくて寝てる訳ではないし、自分のいびきがどれほどうるさいのか、自分ではわからない。しかし、その自覚の無さが、余計に息子を苛立たせているようだった。仕事で疲れて帰ってきているのだから、少しは理解してほしいと嫁さんに相談したが、そんなことは息子もわかっていて、わかっているから息子も悩んでいるし、葛藤していると言われてしまった。

僕は家族が好き「だった」。仕事が終わればすぐにでも家に帰りたかったし、休みの日には、家族と家で過ごすのが好きだった。しかし、今では、家族と会話すらない。嫁さんと子供たちは楽しそうに話をしている。でも、その内容は、学校の話がメインで、友達の名前などが出てきても僕には理解できなかった。嫁さんに言わせれば、これまでの僕の態度や子供たちとの接し方の当然の結果だと言う。何も言い返せなかったし、ショックだった。どうすれば、今の状況を改善できるのかも分からない。いつから歯車が狂ってきたのだろう。おそらくコンマ数ミリのわずかな狂いが、少しずつ僕と家族の間に溝を作ったのだろう。

今では、僕以外の家族3人が楽しそうにしているのを余所目に、僕は家でも独りで過ごすようになった。最近では、家族が集まるリビングは、僕にとって苦痛でしかない。この状況が辛くて、でも、どうすればいいかわからなくて佇んでいる。

居心地の良かった僕の家から、僕の居場所は消えた。


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