自慢

僕のブログは基本ネガティブである。

不幸のオンパレードな僕の生き方を読んでいただいて、少しでも人生に悩む子羊たちのお役に立てればというのは表向きで、単なる憂さ晴らしである。しかし、たまには僕の過去の栄光を自慢させて欲しい。

僕は大学を卒業して、上場企業に入社した。3週間の研修を経て、名古屋支店建装一課に営業として配属された。営業には、既存のお客さんを廻るルート営業と物件を取りに行く物件営業があり、僕はルート営業を得意としていた。

僕は基本、いわゆる「売り込み」はしない。お客さんと話す内容は、ほぼ世間話。というか、よくお客さんの悩みを聞いていた。お客さんがどんなことに困っていて、どういう商品を望んでいるかをフムフムと聞き、お客さんが喜ぶような情報を提供するというのが、僕の営業スタイルだった。お客さんの話を聞いて、それだったら◯◯からいい商品が出てますよ、とか平気で競合他社の商品を紹介してあげたりした。上司に知られたらど叱られそうだが、僕にとっては、自社の商品を買ってもらうよりも、お客さんに得してもらうことを考えていた。僕は商品を売るのではなく、信用を売っていたのである。

一見損をしているようだが、「あいつの言うことは間違いない」と思って頂けたらこっちのもので、もちろん、自社の商品をPRすることもあるので、「今度はいいの出たんすよー」とお話しすると、安心して使っていただけた。損して得とれというやつだ。しかし、このやり方は、自社商品のみならず、他社の商品や業界の情報などの知識をきちんと把握しておく必要がある。それと、自社の商品を無理に売り込むことはなくても、自社商品の説明はきちんとしておかなければならない。きちんと説明はして、いいか悪いか、使うべきかどうかを決めるのはお客さんだ。

実際ルート営業では、売れる方程式みたいなものが分かっていたので、そこそこの成績を上げていた。

例えば、クレームは僕にとってはチャンスだった。クレーム発生時に、どれだけきちんとした対応をするかでお客さんを味方にすることができる。競合他社の商品をメインで扱うお客さんを攻略店と呼んでいたが、攻略店で大クレームが起こり、その時の僕の対応で、それ以降、注文が増えたこともあった。あと、型破りなこともした。営業には、サンプル費と言って、お客さんにサンプルを無償で提供する為の予算をもらえるのだが、僕は、そのサンプル費で、攻略店の競合他社の在庫を全部買い取り、お客さんの在庫を自社の商品に入れ替えたこともあった。在庫がある限り、簡単に仕入先を変更するのは難しいので、思い切って入れ替えてしまった。その後は、在庫品のリピートが来るので、売上が倍近くに跳ね上がった。

しかし、これはルート営業の話。物件営業は、どちらかといえば苦手で、憧れの業界に固執するあまり、その後転職した会社が全て物件営業の会社であったため、転がる石のように、転落を続け今に至るという訳である。

そのまま転職せずに続けていたら、今頃はそれなりに出世していたかもしれない。


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