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Scrapwood Hanger

 Galerie Kreoから発表された深澤直人さんのHangerという作品に影響されて、廃材を使ったプロダクトで有名なピート・ヘイン・イークが、このHangerをリ・デザインしたものがScrapwood Hangerです。昨年のメゾン・エ・オブジェで発表され、話題を呼んだこの作品が早くもCIBONEに入荷しました。

というのは全くの大ウソで、深澤直人さんのHangerをピート・ヘイン・イーク風に自作してみました。もともとHangerを初めて見たとき、当時は深澤さんの作品がそれほど好きではなかった私ですが、とにかくシンプルで(考え方が)カッコいいと思いました。さらに、「見えていない輪郭展」で実物を見たのですが、かなり完成されたプロダクトだと感心しました。オーク材に釘を打っているだけのシンプルなデザイン、いや、壁や柱に釘が打ってあれば、それがフックになるという深澤さんらしい発想の、あえてデザインしないことをデザインしたプロダクトで、いい意味での存在感があります。しかし、残念ながら、すでに購入することはできません(たぶん)。「見えていない輪郭展」で実物を見て感動した私は、このまま盗もうかと考えたくらいです。

しかし、この、「木材に釘を打っただけの作品」・・・これは自分で作れるかも、なんて考えていました。そんなある日、営業中にメリヤス会館というビルで「Couleur」という雑貨屋さんに立ち寄った時のことです。そこで、かなり感じのいいアンティークな釘を見つけました。その瞬間、頭の中に「アンティークの釘と廃材を使ってHangerが作れないか?」という思いが頭の中をよぎりました。もともとピート・ヘイン・イークの作品も好きだったので、廃材を使えばかなりいい感じになるかも、と思いついたんです。6本セットで315円と安かったので、そのまま購入です。廃材は上牧の二十四節記で買いました。こちらは古いヨーロッパの街並みを再現した面白いスペースで、カフェ、花屋さん、雑貨屋さんなんかがあります。raroという雑貨屋さんではアンティークな雑貨をたくさん置いていて、いろんな廃材を安く買うこともできます。今回は2mくらいある廃材を60cm、2本にカットしてもらって1000円で買いました。

さっそく、家に帰って作成です。難しいのは釘を打つ角度。少し打っては角度を見るという作業を続けてなんとかきれいに打てました。しかし、この後地獄が待っていました。壁に直接ビスで留めようとしたのですが、ちょうどビスを打つ箇所が木のフシと重なっており、硬くてビスが入っていかないのです。フシの部分は硬いといういことをすっかり忘れていました。結局ビスの頭が潰れて、ビスが抜けなくなりました。仕方なく釘を抜こうとすると、今度は釘が抜けません。今度は釘のまわりをドリルで削ってなんとか釘を抜きました。ところが、釘は曲がってしまい、1本は折れてしまいました。結局1枚目の板は使えず、捨てることに。釘はペンチでなんとかまっすぐに直しました。慎重に2枚目の板で作り直し、今度はうまくいきました。

盆栽棚、ダイニングテーブルに続く自作3作目。かなり苦労したせいか、苦労しすぎていいのか悪いのかよく分りません。本当はもっと納得のいく出来栄えになる予定だったんですが。


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